朝井リョウさんがラジオで「わたしは、あなたとわたしの区別がつかない」を紹介してくれました

朝井さんはラジオで、書籍の「でも母は、わたしから発達障害をとったら、別の人間になる。そのようなあなたが我が子である。正しいとも、そのままで良いとも言わないが、ただ好きだと言う」の部分についてお話ししてくれた。そのお話しを聞いて、思い出したことを書く。

 わたしは、自分が発達障害だと自覚したとき、自分の人生の灯りが停電した。普通の世界では生きられないとしたら、どこで生きたらよいのだろう。スタックして次の起動先がわからなくなってしまった。

 発達障害であることは、とうの昔に判明していたのだけど、わたしの中に届いたのは小学5年であった。きっかけは友達にお前は発達障害だと言われたからだ。自分のことであるのに、周囲から聞いて知るとは、不思議なことだと今は思う。家族は何も隠していなかったし、わたしは支援級に所属していたのだ。

 このようにわたしは、現実の状態を、自分の中で浮かび上がらせるのが上手くない。知っているのに、知らない、そんな半分眠っているような自分がいる。ある時に、そうだったのか!と気がつくのだ。周囲は、なぜ今になって?と思うようだ。

 わたしの世界と、通常世界を繋ぐには、変換プラグが必要だった。USBとType-Cを繋げるみたいなものだろうか。そのアタッチメントとなったものは、親の愛情であったと思う。

 愛情と言うと、きれいでなんだか恥ずかしい話をするのかと思ってしまうかもしれない。わたしにとっては、間違っていたら教えてくれる、知らないことをインストールしてくれる、ウィスクを受けさせてくれて、できる事とできないことを分析してくれる、それに対して対処を考えてくれるなど、そのような事を根気強くやってくれた行動を指している。

 それら全てが、わたしにとっての変換プラグである。世界にわたしを繋いでくれたことを感謝している。だけど、わたしはそのたびに抵抗している部分もある。この面倒くささに、わたしはとてもうんざりしている。これを反抗期というそうだ。それを知って、なんて面倒なものがインストールされているのだろうと思う。

 愛情だと知っているのに、邪魔である。とても有効であるとも知っている。そしてこれを葛藤という。ほんとうの気持ちに近づくほど、イライラするのだ。
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 朝井リョウさんが、僕の書籍『わたしは、あなたとわたしの区別がつかない』のお話をしてくれたラジオ番組はこれです。リンク貼ってなかったから、貼っとくね。

ACROSS THE SKY J-WAVE 2025/11/23(日) 09:00-12:00 #radiko #シェアラジコ https://radiko.jp/share/?t=20251123102701&sid=FMJ


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